内視鏡検査全般に関するよくある質問
胃カメラ検査・大腸カメラ検査には、どのくらい費用がかかりますか？
胃カメラ検査
| 内容 | 健康保険1割負担 | 健康保険3割負担 |
| 初診（感染症採血含む） | 約1,000円 | 約3,000円 |
|---|---|---|
| 胃カメラ検査のみ | 約2,000円 | 約5,000円 |
| 胃カメラ検査＋ピロリ菌検査 | 約2,500円 | 約7,000円 |
| 胃カメラ検査＋病理検査 | 約3,000～5,500円 | 約9,000〜16,000円※1 |
大腸カメラ検査
| 内容 | 健康保険1割負担 | 健康保険3割負担 |
| 初診（感染症採血含む） | 約1,400円 | 約4,000円 |
|---|---|---|
| 大腸カメラ検査のみ | 約2,500円 | 約7,500円 |
| 大腸カメラ検査＋病理検査 | 約3,000～5,000円 | 約10,000～22,000円※1 |
| 大腸カメラ検査＋ポリープ切除 | 約7,000～12,000円 | 約20,000～36,000円※2 |
使用する薬剤の種類や点滴の有無、検査の進行状況によっては、費用に多少の変動が生じることがあります。
※1病理検査では、胃、大腸や小腸から採取した組織を顕微鏡で詳しく調べ、がん細胞の有無や炎症の状態を確認します。
※2ポリープ切除を行った際には、そのポリープががん化していないか、また完全に取り除けているかを確認するため、病理検査を行います。
胃カメラ検査や大腸カメラ検査はどのぐらい時間がかかりますか？
検査そのものにかかる時間は、胃カメラでおよそ5〜10分、大腸カメラでおよそ15〜20分です。ただし、これに加えて、検査前の準備や検査後の安静、結果説明の時間が必要となります。
そのため、院内での滞在時間は以下が目安となります。
- 胃カメラ検査：約60〜90分
- 大腸カメラ検査（ポリープ切除を含む場合）：約90〜120分
なお、鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査では、検査後にリカバリースペースで30〜60分ほど休憩して頂く時間が加わります。
内視鏡検査の前には食事やお薬の服用に何か制限はありますか？
胃や腸内に食べ物の残りがあると、病変が隠れてしまい、正確な観察が難しくなるため、前日の食事内容や摂取時間には制限があります。
特に大腸カメラ検査では以下の準備が必要です。
- 前日夜：錠剤タイプの下剤を服用
- 当日朝：約2Lの腸管洗浄剤を飲用し、腸内を完全にきれいにしておく
また、日常的にお薬を服用されている方には、検査前に一時的な休薬が必要となるケースがあります。そのため、事前診察の際にはお薬手帳をご持参のうえ、服用中のお薬を医師にお知らせください。特に、血液をサラサラにする抗凝固薬を服用中の方は、事前に血液検査が必要になる場合がありますので、十分な注意が必要です。
検査当日は車を運転しても問題ないですか？
鎮静剤を使用しない場合は、検査後にご自身で車を運転してお帰り頂くことが可能です。
一方で、鎮静剤を使用する検査を受けられる方は、当日は車やバイク、自転車を含む全ての乗り物の運転を控えて頂きます。そのため、ご家族による送迎、もしくは公共交通機関のご利用をお願いいたします。
胃カメラ検査や大腸カメラ検査で感染や事故の対策は取られていますか？
当院では、内視鏡検査を専門とする経験豊富な医師が、最新の内視鏡システムを用いて、丁寧かつ安全に検査を行っています。
また、感染予防対策として、内視鏡機器の洗浄・消毒に関しては、患者様ごとに、内視鏡学会が定める厳格なガイドラインに則って徹底的に実施しております。どうぞ安心してご受診ください。
検査を受けられる曜日や予約の方法について教えてください。
当院では、平日に加えて土曜日も内視鏡検査を実施しております。検査は基本的に予約制となっており、WEB予約もしくは診察時間内のお電話でご予約が可能です。
当日の予約枠に空きがある場合には、当日中の検査対応も可能です。その場合は、朝から食事を控えて頂いたうえ、お電話にてお問い合わせください。
鎮静剤を使用した内視鏡検査には対応していますか？
はい、当院では鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査に対応しております。
検査中は、ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で受けて頂けるため、苦痛や不快感をほとんど覚えることなく、安心して検査を受けることができます。
検査結果はどれくらいで分かりますか？
通常の内視鏡検査であれば、検査後に少しお休み頂いた後、医師が画像を用いながら、その場で分かりやすく丁寧に結果をご説明いたします。
また、大腸カメラ検査の場合は、ご希望があれば検査中にリアルタイムで画像をご覧頂くことも可能です。一方で、ポリープの切除や組織の一部を採取した精密検査（病理検査）を行った場合は、結果が出るまでにおよそ2週間かかります。検査後にあらためてご来院頂き、医師より最終的な診断結果をお伝えします。
胃カメラ検査に関するよくある質問
胃カメラ検査は「オエッ」となってしまうので苦手です。負担を軽くする方法はありますか？
胃カメラ検査は、口からスコープを挿入する際に舌の付け根を通過するため、どうしても嘔吐反射が起きやすく、つらさを感じる方も少なくありません。
そのために当院では鎮静剤を使用することで、眠っているような状態で検査を受けることが可能です。ほとんど苦痛を感じることなく、リラックスして検査を受けて頂けます。
ピロリ菌の検査には、必ず胃カメラが必要ですか？
ピロリ菌の感染が疑われる場合、胃カメラ検査で胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、または胃がんなどの所見が確認された場合に限り、健康保険を適用してピロリ菌の検査を受けることができます。そのため、保険診療でピロリ菌検査を希望される方には、まず胃カメラの実施が必要となります。検査方法には、以下のようなものがあります。
- 尿素呼気試験
- 便中ピロリ抗原検査
- 血中ピロリ抗体検査
なお、検査結果が陽性でピロリ菌感染が認められた場合、除菌治療についても保険が適用されます。
大腸カメラ検査に関するよくある質問
検査の前に自宅で準備しておくべきものを教えてください。
検査前日は、朝から繊維質など消化に時間がかかる食材を控えましょう。夕食は午後9時までに普段の半分程度の量を目安に済ませ、その後は絶食となります。
また、夜9時頃にあらかじめお渡しした錠剤タイプの下剤を服用してください。
検査当日は朝食を摂らず、検査の4時間前から2時間ほどかけて、2Lの腸管洗浄剤を全て飲み切るようにしてください。
便の状態が完全に透明になり、便意が落ち着いたことを確認したうえで、ご来院をお願いいたします。
大腸カメラ検査の痛みや不快感が不安です。
当院では、苦痛をできる限り軽減するための高性能な内視鏡システムを採用しています。検査は、内視鏡専門医・指導医の資格を有する医師がスピーディかつ丁寧に対応いたしますので、ご安心ください。 また、検査後にお腹の張りを感じにくくするため、腸内を膨らませる際には炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは体内に吸収されやすく、呼気として自然に排出されるため、検査後も比較的早く快適な状態に戻ります。 さらに、鎮静剤を使って、眠ったような状態で検査を受けることも可能です。 また、2Lの下剤を飲むことが難しい方のために、いろいろな種類の下剤もご用意しておりますので、事前にご相談ください。
大腸ポリープを切除しても痛みはありませんか？
大腸の粘膜には痛みを感じる知覚神経がないため、ポリープの切除や組織の採取による痛みは基本的にありません。 また、術後の過ごし方や注意点については医師から丁寧に説明いたします。指示に従って頂ければ、出血や痛みといった合併症のリスクも最小限に抑えられます。
検査前は食事やお薬の服用に何か制限はありますか？
検査の数日前から、繊維が豊富な野菜、キノコ類、海藻、こんにゃく、ゴマなどは控えるようにしてください。前日は、消化の良い食品を中心に、夕食には検査食もしくは白粥、柔らかく煮た素うどん、豆腐などを摂取し、それ以降は絶食となります。ただし、水分（お水・お茶・スポーツドリンク）は適度に摂って頂いて構いません。 また、服用しているお薬によっては、一時的に中止が必要な場合があります。検査前の診察時には、お薬手帳を持参のうえ、現在服用中のお薬を医師にお伝えください。 特に、血液をサラサラにする抗凝固薬を服用している方は、事前に血液検査が必要になる場合がありますので、必ず医師の指示に従ってください。